『仰せのままに、お嬢様』《完》

その奥に、慌てた顔をしてる、
まだ20代っぽい若いお母さん。
さらに奥にはお父さんらしき
男の人もいる。

赤ちゃん連れで、休日の
ショッピング&ランチって
とこだろうか。


「よしよし、泣かないで~」


テーブルに押し込むように
置いたベビーカーに、ママが
手を伸ばして赤ちゃんを
ポンポンするけど、泣き声は
一向にやまない。


「困ったなー。やっぱベビ
連れて外食は難しいねー」


「落ち着かないんだろうな。
その位置じゃ俺らの顔
見えないし。

お前食べ終わるまで、俺が
抱いてるかー?」


苦笑いしながら若い夫婦が
話してるのが聞こえた。


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