それから棗は、親戚の家に引き取られる事になった。

あの家に使えていた人達は居なくなり、兄弟も居ない棗だけが残った。

親戚の家は、前の豪邸ではなく、かなり貧乏だった。

母親は病弱で、兄弟は4人、皆まだ小さい。父親だけが頼りだった。

そんな家に突然来た棗を両親は本当の娘のように可愛がってくれた。










そして、今の棗に至る。