「で、アイドルの方はどうするんだ」

そうだよね。

「ん?続けるつもりだけど?　もちろん棗は男で」

ですよねー…。


チラっと尚紀のほうを向くと、尚紀は笑顔だった。

そして俺に気がついたのか近よってきてこうつぶやいた。

「俺のことは気にしなくていいよ?棗が幸せならそれでいい」

ははは…だっさい台詞…。

でも…ありがとね。