しばらく歩くと、


「あ!ここさっきママと通った!」


警太くんがそう言って、アタシから手を離して走った。


「うわぁぁんっ」


たどり着いたのは路地裏で、どうやら勘違いだったらしい。


「大丈夫だよ」


そういって手を差し出そうとした時…


"カチャっ"