闇はどこまでも続いている。
電灯で牢の中を照らしていくが起きてても寝てても注意なんてしていないので見回りをしていると言う感覚がない。
あと数歩で舞歌がいる牢に辿り着く。そこで歩みが止まった。
一瞬の躊躇。
このまま舞歌と逢って果たして良いのだろうか。
時期が早すぎるのではないか。
もう少し舞歌の心が落ち着くまで時間を空けるのが賢い選択なのでは。
そんな戸惑いが歩みを止めていた。
馬鹿が。
それでは逃げているだけだ、と自分に喝を入れ、全ての思考をクリアにし、更にその一歩を踏み出した。
舞歌の牢の前に立つ。

