十回ほど虚しいジャンケンを続けた後、流石に居た堪れなくなり言葉を投げかけた。
「分かったよ。しかし何でジャンケンなんだ」
「いや、ちょっと面白いジャンケン攻略法を見つけてね」
攻略法も何も、普通にジャンケンしていれば勝ちも負けも引き分けもそれぞれ三分の一の確率だろう。
因みにジャンケンの語源には様々な説がある。
石拳の転訛という説。
両拳の転訛という説。
レプチャ語が語源という説。
朝鮮語が語源という説。
料簡法意を語源とする説。
様拳元宝を語源とする説。
その中でも中国語の両拳が訛ったという説が有力だが、まぁそんなトリビアは一先ず置いておいて。
山口の絶対負けないって感じの自信は一体何処から来ているのだろう。
「一発勝負で負けた方が勝った方の言う事を一つだけ聞く。言ってみれば二人だけの王様ゲーム。どうだ?」
「それは王様ゲームって言わない。まぁ無理な注文をしないって条件ならOKだ」
「よしっ!じゃあ俺はパーを出す」
「は?」

