宮沢が何を言おうと無駄だった。
私自身感情が制御できそうにない。
痛みを通り越し、麻痺してしまったであろう箇所を抑えながら圧倒的な弱者である宮沢は次の攻撃に怯える。
何とか攻撃の手を自制し、私は怒りで唇を震わせながら言葉が吐いた。
「宮沢。今朝、私が言った事を憶えているか」
「――――はい」
「今度、私に背いて同じ様な事をしてみろ。その時は、私自身がこの牢に入る事になったとしても貴様を殺してやる」
「ひぃっ」
それだけで人を殺せるかのような憎しみのこもった声。
その声を一身に向けられ、恐怖に顔を歪める宮沢。
宮沢の胸倉から手を離すと、逃げるようにして走り去って行った。

