私に呼び掛けられた舞歌は先程の落ち込んだ様子はどこへやら、ぱぁっと目を輝かせていた。
その目は明らかに私の改心を期待していた。
これからは自分に興味持ってくれるという言葉を待っている。
「お前、泣き真似下手だな」
「慰めて下さいよっ!」
「分かった分かった。これからもっと舞歌を知ろうとするよ」
「心がこもってません。何だか投げ遣りですっ!」
「私にどうしろと?」
「はぁ……もう良いです。考えてみれば羽鳥さんだけに私を知ろうとして下さいなんて変ですね。
私の方ももっと羽鳥さんの事を知ろうとしますから羽鳥さんも同じくらい私に興味を持って下さい」

