【短編】虹の端っこの、キミ。





そんな日和に苦笑しつつ、ペダルを踏む足に力を入れた。


不安定だったバランスを整え、頬を撫でる夏の風を感じながら俺たちは学校を出た。


―――が。




「――――コラァ!桐谷!小嶋!」




…見つかった。


後ろを振り返っ日和が、慌てて俺に知らせる。




「よ、陽ちゃん!あれ、生徒指導の先生だよ…!」


「っげ。マジか」




めんどくさいのに見つかってしまった。


顔をしかめながら、ちらりと後ろに視線をやると。




「…やべぇな」




ものすごい勢いで走ってくる先公が見えた。


あーぁ。


ありゃ、相当頭にきてるな。