【短編】虹の端っこの、キミ。





それに焦った俺は、なるべく優しい声で日和に話しかける。




「大丈夫。ちゃんと受け止めるから」


「っでも…」


「俺を信じろ、な?」




真っすぐに日和の目を見つめながらそう言うと、日和は小さく頷いた。




「陽ちゃん…絶対だよ?」


「分かったって。ほら、早く」




こんなところを見つかったら、後々がかなりめんどくさい。




「おいで、日和」




それは日和も分かっているんだろう。


意を決したように、フェンスから飛び降りた。


落ちてきた日和の体に手を伸ばし、しっかりと抱きしめた。




「…はぁ」




ビビった…


失敗したらどうしようかと思った。


腕の中にいる確かな存在に、ホッと胸を撫で下ろす。