お金と私と彼と


「藍の希望は
肌が白くて、背が高い
手足が細長くて、地毛が茶髪で瞳が綺麗な子や。
俺が駅前で美麓ちゃん見たときに藍はこういう子望んでだんやなーって分かったんや。
おまけに美麓ちゃんはべっぴんさんやしな」


「大和!無駄口叩いてねぇで早く着替えさせろ」

藍は煙草に火を付ける。
「ちょっと煙草やめてよ
その煙草の匂い鼻に残る」美麓は煙草の箱を持ち上げて仰ぐ。

「…俺の勝手だろ…」
藍は煙草の煙を吐く。

「あっそ」
美麓は煙草の箱を藍に渡した。

「美麓ちゃんあそこで着替えてきてや。」

大和は空気を読んで仲介に入った。