突然被服室の扉の開く音がした。 あたしはミシンを止めて後ろの扉へと身体を向ける。 …………………あ。 「佐々野……?」 そこには二中くんが口をポカンと開けて立っていた。 「二中くん……」 「何してんだ?」 「明日着る…メイド服を作ってるの」 あたしがそう話すと二中くんはあたしの方へと歩き出す。