教室に入ってきた男の子にみんな唖然とした。


太陽の光をあびたようなオレンジ色の髪はくしゃっとワックスで無造作にされている。

彼の何かにみんな言葉を失ったんだろう。


「俺、早坂空(はやさか そら)です!!よろしくっ」


ニカっと笑ってみせる早坂 空。

笑顔までもが太陽みたいだ。



空って名前より太陽のほうが合ってんじゃないの?

なんて琴魅は考えながらいた。



「じゃあ早坂の席は… んー、早坂が決めろ」

「え!いーんすか? えっとー…あ!あの子!」


早坂 空が指さしたところは琴魅の席の隣だった。


「俺、あの席がいーです!」

「そうか。じゃあ琴魅!いろいろ教えてやってくれ」



…めんど。