要するに、背中に女の子が倒れてきたということか。 「…あ、あの…大丈夫ですか……?」 「大丈夫…だけど」 「よかったぁ!」 背中の女の子は明るい声で安堵した。 だけど、安堵されるにはまだ早い。 「大丈夫、なんですけど…早くどいてください」 路上に這いつくばっているところを他の人になんて見られたくない。