つないだ手。

「俺はちげぇよ」

私達の会話を聞いてた
ヒロくんがそう言って

私に名刺を差し出す。


〜Bar sun&moon〜


「太陽と…月?」

「あぁ」


そっけなく返事をする
ヒロくんの香りは

私の大好きな香りでは

なかった。


「Barで働いてるんだぁ」

私が言うと
私の隣のヤスくんが

「ユウさんは、
うちの店にもよく
飲みに来てくれるんだよ!

ユウさんのBarも
このビルだから」

「そうなんだぁ…」

「ユウさんのBarと
うちの店は系列っていうか…」

ヤスくんが話していると

「ちげぇよ。

sun&moonは俺の店だ。」

とヒロくんが言った。


「ヒロくんオーナーなの?」

「あぁ。」

「そうなんだぁ…」



大工を辞めた事は
知っていた。

でもまさかBarなんて…


なんか…似合わない。