つないだ手。

タクヤの気持ちを知りながら
私はタクヤを利用したんだ。

「タクヤ明日ってか今日
仕事だよね?」

「うん」

「寝ていいよ…」

「いや、大丈夫だよ」

「タクヤは相変わらず
優しいね。」

「そうかな…ハハッ」

「優しいよ…
だから頼ってきちゃった…」

「頼ってくれて嬉しいよ」

「ごめんね…」

「大丈夫だから。

着替え、貸す?」

「うん…」

タクヤが押し入れの
奥から取り出したのは
昔タクヤと付き合ってた頃
私が着ていた部屋着…

「これ私のじゃん」

私が言うと

「捨てられなかったんだ」

とタクヤは笑った。

切なそうに、笑った。