「そ...なんだ...」
廉が照れるの
久しぶりに見たなとか
あの廉が女の子に
何をプレゼントしたらいいか悩ませるなんて
相手の子はすごい人だね。
とか、そんなどうでもいい事を考えてた。
じゃないと
私は今すぐにでも
目から涙が溢れ出しそうだった
「廉は...どれがいいかとかないの?」
私はなるべく平静を装う
廉と一緒に出かける事は
今日が最後かもしれない。
頑張らなきゃ...
普通にしなきゃ...
あれ?
普通ってどんなのだったっけ...
ダメだ...
廉の顔が見れない...
普通に...普通にしなきゃ...
「依織?どうしたんだ?
顔色悪いぞ?」
「え...?
大...丈夫だよ?」
そんな廉の優しさは
今はただ辛く感じる。
この優しさは
友達だから。
幼馴染だから。
あ...ヤバイ...
泣きそう...
「ごめん。
もう帰る...」
「え?急にどうしたんだ...っておい!」
私は廉の言葉を聞き終わる前に
走り出していた。
自分何してるんだろう。
今日が廉との最後かもしれないのに。
ああ、そうか。
最近合コンに行ってなかったのは
もう好きな子がいたからだ。
何で気づかなかったんだろ。
気づいたとしても
どうせ自分は何も出来ないんだろうな。
帰りの電車。
私は一人で席に座る。
ガタゴト電車が揺れるたびに
一つ、また一つと
零れ落ちる涙と
廉との幸せだった時間も
一緒に落ちていくみたい。
どれだけ目をこすっても
どれだけハンカチでぬぐっても
涙は止まらなくて
目をこすりすぎて
痛くなって
また涙は零れていった
*
廉が照れるの
久しぶりに見たなとか
あの廉が女の子に
何をプレゼントしたらいいか悩ませるなんて
相手の子はすごい人だね。
とか、そんなどうでもいい事を考えてた。
じゃないと
私は今すぐにでも
目から涙が溢れ出しそうだった
「廉は...どれがいいかとかないの?」
私はなるべく平静を装う
廉と一緒に出かける事は
今日が最後かもしれない。
頑張らなきゃ...
普通にしなきゃ...
あれ?
普通ってどんなのだったっけ...
ダメだ...
廉の顔が見れない...
普通に...普通にしなきゃ...
「依織?どうしたんだ?
顔色悪いぞ?」
「え...?
大...丈夫だよ?」
そんな廉の優しさは
今はただ辛く感じる。
この優しさは
友達だから。
幼馴染だから。
あ...ヤバイ...
泣きそう...
「ごめん。
もう帰る...」
「え?急にどうしたんだ...っておい!」
私は廉の言葉を聞き終わる前に
走り出していた。
自分何してるんだろう。
今日が廉との最後かもしれないのに。
ああ、そうか。
最近合コンに行ってなかったのは
もう好きな子がいたからだ。
何で気づかなかったんだろ。
気づいたとしても
どうせ自分は何も出来ないんだろうな。
帰りの電車。
私は一人で席に座る。
ガタゴト電車が揺れるたびに
一つ、また一つと
零れ落ちる涙と
廉との幸せだった時間も
一緒に落ちていくみたい。
どれだけ目をこすっても
どれだけハンカチでぬぐっても
涙は止まらなくて
目をこすりすぎて
痛くなって
また涙は零れていった
*


