炭坑の子供たち(1)

 そんな運命が待ち受ける、縁の下のニワトリが生んだ、貴重な1個の玉子は

(小さな子供は、タガモと言った)

平均4,5人だった兄弟で

玉子かけご飯にして食べるのだが

白身がツルンと落ちない様に入れるには、なかなか難しく

やっと5等分に出来ると

もうそれは、醤油かけご飯と言った方が良かった。

それに引き換え、金持ちの子供は

丸ごと1個を、ご飯の上に乗せて食べ

もっとぜいたくな奴になると

白身を捨て、黄味だけを乗せて食べていた。

その黄味の事を、みんなは「きなみ」と言い

黄色の事も、「きないろ」

でも、きなこの事を、きこと言わず、きなこと言うから、それでいいのだろう・