炭坑の子供たち(1)

朝からのご馳走と言えば

昨日の夕食で、少し残ったカレーの鍋に

ご飯を入れて混ぜくった、ライスカレーもどきである。

ところが、それよりも、もっとご馳走があった。

それは、玉子かけご飯である。

この頃の玉子は、超々貴重な食品で

玉子焼きやゆで玉子が食べられるのは

お盆と正月と運動会と遠足の時と、病気をした時位のものである。

現に、知人が入院した時に、持って行く見舞いの品は

もみがらの上に、玉子が10個程並んだ箱入りが、定番となっていた。

社宅に住む殆んどの家庭が

縁側の下で、ニワトリを飼っていて

エサをやるのは、子供の役目であった。

大根葉を細かく刻んで、ヌカと混ぜたのをやったり

魚の頭を粉々にして、与えていた。