「まったく‥‥あの子ったら」 「菜々子のやつ 今日はやけに早起きだな」 「あら、あなた。おはよう」 「今日は学校か?」 「ううん、違うの。 京介くんのところよ。 ほら、今日帰ってくるから」 「ああ、なるほど。 そうか…もうそんな時期だな」 外の蝉の鳴き声は増して 暑さが更に熱を帯びていく。