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涼ちゃんと話していると
市内までの40分は
あっという間に過ぎて、
圭織の乗った高速バスの降車場である駅の
駐車場についた。
「荷物多いだろうから迎えに行く」
って涼ちゃんは言ってたけど、
どうせ駅に降りるなら私達の地元まで
電車でくればいいのに
なんて考えちゃう私はやっぱり子供かな。
駅に着いて、 どこかそわそわし始めた
涼ちゃんの腕に絡み付く。
圭織からしてみれば
こんなに涼ちゃんにべたべた
まとわりつく私はウザイと思うけど、
待ち遠しそうにしている涼ちゃんを前に
こんなことでしか対抗する方法が
思いつかなかった。
