「臭くないでしょ?!
も~っ、意地悪!!!
そんなんだから再試なんだよ!!
ばかぁ!!」
「お前も補習組だろうが。厚化粧おんな」
「なっ!?普通だもん!!
京介だって!!
夏休みなのに制服だし、
髪ぺっちゃんこじゃん!!」
「!?学校行ってきたんだから
仕方ねーだろーが!!」
「こら!もう!二人ともやめなさい!!」
「だって京介がー!!」
「はあ?菜々だろ」
典子おばちゃんの制止も聞かずに
ギャーギャーと言い合いは続く。
そんな私達の後ろから
澄んだ笑い声が響いた。
その声に反応して
私の体はぴたりと動きを止める。
