* 京介の家に着くと、 出かけようとしていた 典子おばちゃんと玄関先で鉢合わせた。 「あら、菜々ちゃん。 今日は遅かったわね」 「おばちゃん、京介は?いる?」 走ってきたせいで 肩で息をしながら尋ねる。 「あのこ、ついさっき 出かけていったとこなのよ。 帰ってくるとは思うんだけど‥‥」 「そっかあ‥‥。 菜々子がもう少し早く来ればよかったね」 うだうだ悩んでないで すぐに謝りに来てればちゃんと会えたのに。 そんな後悔と、とことんだめな自分に落胆して 肩を落とした。