両手の爪を振りかざし。

「受けてくださいますよね?先生!」

リーニアは龍娘に襲い掛かる!

その接近速度はとてつもなく速い!

龍娘の高速歩法『活歩』に匹敵するほどの高速接近!

「くっ!」

咄嗟にバック転した龍娘の元いた位置を、リーニアの爪が空振りした。

ビュン!という風を斬る音。

その音だけで、彼女の爪の威力が理解できる。

「模擬戦ならばいつでも受けて立つが、お前の望んでいるのは殺し合いだろう?」

「ええ!ええ!」

恍惚とした表情で頷くリーニア。

どこか危うい感情を内に秘めたまま、彼女は夢見る乙女のようにうっとりとした。

「もう私、衝動を抑え切れないんです!」