単発での威力に勝る可畏に対し、龍娘の中国拳法は手数に勝る。
息をつかせぬ連打によって反撃の隙を与えず、再び可畏からダウンを奪う!
「この辺にしないか」
龍娘が可畏を見下ろす。
最初とは逆の形だった。
「仲間を救わんとするお前の意気やよし…しかし力量に差がありすぎる。私も指導とはいえ、これ以上生徒に拳を振るいたくはない。今なら停学処分程度で勘弁してやる。退け」
「……」
龍娘の言葉に耳を貸さず、立ち上がる可畏。
まさしく破壊を司る神の化身。
どちらかが滅ぶまで歩みを止めぬ気か。
「…やむを得んな」
腰を低く落とし、更なる戦闘に備える龍娘。
その目の前で。
「調子に…乗るなよ」
可畏が言った。
その言葉に龍娘は耳を疑う。
言葉にではない、声にだ。
声色が違う。
先程までの野太い声ではなく、声色からして…まるで年頃の娘の声だった。
息をつかせぬ連打によって反撃の隙を与えず、再び可畏からダウンを奪う!
「この辺にしないか」
龍娘が可畏を見下ろす。
最初とは逆の形だった。
「仲間を救わんとするお前の意気やよし…しかし力量に差がありすぎる。私も指導とはいえ、これ以上生徒に拳を振るいたくはない。今なら停学処分程度で勘弁してやる。退け」
「……」
龍娘の言葉に耳を貸さず、立ち上がる可畏。
まさしく破壊を司る神の化身。
どちらかが滅ぶまで歩みを止めぬ気か。
「…やむを得んな」
腰を低く落とし、更なる戦闘に備える龍娘。
その目の前で。
「調子に…乗るなよ」
可畏が言った。
その言葉に龍娘は耳を疑う。
言葉にではない、声にだ。
声色が違う。
先程までの野太い声ではなく、声色からして…まるで年頃の娘の声だった。


