天神学園の奇怪な面々Ⅴ

慌てて龍娘の手から銀髪のカツラをひったくって被り直すチャーリー。

「あ、あかんよ?先生!俺が変装してる事、絶対誰にも言うたらあかんよ?」

「う、うむ…」

血相変えてまくし立てるチャーリーに、流石の龍娘も頷かざるを得なかった。

さて、気を取り直して。

「お遊びはここまでだ」

龍娘は構える。

「大人しくここで捕縛されるか、他の生徒達のように抵抗するか…どちらがいい?」

…そりゃあチャーリーとしては逃げるのが一番だ。

こんな完璧超人とまともに張り合う能力など、彼にはない。

が。

『チャーリー君も、お願いね?』

単独行動をとる前に言っていた、リーニアの言葉が思い起こされる。

(女の子も体張ってんのに…俺だけケツまくって逃げるなんて…カッコ悪っ!ダサッ!クサッ!)