やはり美紅は資料室にいた。 よほどお気に入りの場所なのだろう。 真子は例の卒業アルバムを彼女に見せ、少年探しをした。 『確かね1年5組だった気がする』 1年5組の欄を見ると、やっぱり美紅の素敵な写真が写っていた。 『あ!あったこの人だ!』 美紅が指差した人物は〝三倉 蓮〟。 どうやら彼のようだ。 確かにイケメンで優しそうだ。 『懐かしいなぁー。 今どこにいるんだろう?』 「捜してみますか?」 『え!?そんなことできるの?』