放課後のことだった。 帰ろうと思ったら、その少年の声がした。 声をかけようと思ったが、彼は同じクラスの男子に囲まれていた。 「お前最近おかしいぞ」 「何が…?」 「アイツと一緒にいるじゃねぇか」 「だってかわいそうじゃないか」 「アイツといると不幸になるんだぜ」 「そんなのデマに決まってるだろ」 少女のことでもめていたようだ。 「お前…やっぱりおかしくなったんだな。 今まで友達だったのにガッカリだ。 お前とは終わりだ」