それはクラスのとある男子生徒だった。 少女とは普段から交流があったわけではなかったが、1人ぼっちの彼女をいつも心配してくれた。 しかも不思議なことに、その少年だけは彼女に近づいても不幸にならない。 これにはクラス中が驚いた。 いつも「大丈夫?」と声を掛けてくれる。 優しい声だから、凄く安心した。 少女は次第にその少年に心をひかれた。 いつか告白したい。そう思った。 しかしある日のことだった。