文化祭当日。 あの時と同じようにおめかしした真琴が、主人公の白雪姫が上演した。 王子の登場をなくして白雪姫が幸せに過ごしたという 完全なオリジナルストーリーになった。 一時はどうなるかと思ったが、見事大成功をおさめた。 最優秀賞をとることはできなかった。 けど、全然悔しくなかった。 一番安心したのは真子だった。 「良かったです」 「本当に私もどうなるかと思った やっぱり真子はすごいな」 梓は言った。 「吉川さん」 誰かに呼ばれた。 呼んだのは宮城島だった。