「みんな聞いて!」 廊下から一人の生徒が走ってやってきた。 「大変なの! 白雪姫役の子が事故ったんだって!」 「え!?」 どうやら白雪姫役の子が突然交通事故に遭ったらしい。 命に別状はなく、大した怪我ではなかったみたいだが、文化祭には間に合わないらしい。 残り1週間だというのに。 「どうする?」 「ここで内容を変えるわけにも いかないし」 「じゃあ誰か代わりにやってもらうしか…」 辺りが静まり返った。 「あの…すみません」 辺りが静まり返った中真子が言った。