次の日の朝。
文化祭まで残り1週間になった。
クラスみんなは一生懸命練習する。
その時宮城島はまだ学校に来てはいなかった。
まだ意識が戻っていないのか。
「ゴメン遅れた!」
後ろから聞いたことある声がした。
みんなで振り向くとそこには宮城島がいた。
ツンツンした髪、
腕まくりした袖。
なんと元の姿になっていた。
これにはクラスみんなも驚き。
「どうしたの真琴!?
元に戻したの?」
「え…?
いつも通りじゃん」
そうか。
悪霊が乗り移っているときは所持者は記憶がないのだった。
みんなに伝えたいのだが、そんなこと言ってもチンプンカンプンになるだろう。
みんなには内緒にしておこう。



