「今のうちだ!」 梓は落ち着いた宮城島に近づいて、頭についている悪霊に触れた。 悪霊は静かに消え去った。 そして宮城島は倒れた。 「宮城島さん…」 「かなり自分の中では深刻だったみたいだな。 これでもう安心だろう」 気づけば外は真っ黒になっていた。 もしかしたら宮城島自身も、その空の色のように暗い世界にいたのかもしれない。 そう思うと、なんだか悲しくなってきた。