宮城島は店からかなり離れたところまで逃げて行った。 人気のない路地裏に隠れた。 そして「はぁ」と大きなため息を吐く。 「私もちゃんとした女の子だから可愛いもの大好きなのに…私が見た目が男っぽいからバレたら馬鹿にされる…」 と独り言を言った。 するとどこからか声が… 〝あなたの願い叶えてあげる…〟 もちろんその声は宮城島には聞こえなかった。