時刻を見るとまだ5時になっていなかった。
まだ余裕はありそうだ。
そうだ。せっかくだから寄り道をしよう。
最近できた小物屋さんだ。
前から言ってみたいと思っていた。
中を入ると、店内はかわいい小物道具が溢れていた。
あちこちで女子がワイワイ騒いでいる。
真子は店内を歩いていると見たことある人を見つけた。
その立派なショートカットはもしかして…。
「宮城島さん?」
宮城島は振り向いた。
宮城島は急に真子が現れたのでビクッとした。
「ここにいたんですかぁ。
宮城島さんもこういうところ行くんですね。
意外です」
「…」
宮城島は何も言わずに下にうつむく。
そしてそのまま店を出て行ってしまった。
「え??」
自分何か悪いことをしたのか、まったくわからなかった。



