あちこちから「カッコいい」という声が聞こえる。 確かにそうだ。 彼女はスマートなボディーでサラサラしているポニーテールをしていて小顔であった。 しかも美脚。 簡単にいえばモデルっぽくて自分たちとは同じ学年には思えないほど美人であった。 「冴橋の席は…吉川の前だ。 吉川いろいろ教えてやってくれ」 「え!?」 びっくりした。 つい少女に見とれていて意識が飛んでいた。 「え…はい!」 とりあえず返事をした。 本当は何を言われたのか聞いていなかったが。