真子は松本に近づいた。
「ちょっ!危ないぞ!」
転校生は真子に言う。
でも真子はそれに答えなかった。
真子は松本に向かってこう言った。
「松本さんは決してひとりではありません。
だって私たち仲間がいるじゃないですか。
休み時間に私が教えてあげてるでしょう。
私それだけでも嬉しいんですよ。
だから頑張れば、いつか努力は報われると思うんです。
あなたにならできると思います。
みんなと一緒に遊べると思いますよ」
すると松本の体も悪霊も動かなくなった。
もしかして真子の言葉が心に通じたのか。
「よしっ!」
急に転校生が松本のそばにやってきて悪霊に触れた。
そして悪霊は静かに消えて行った。
と同時に松本は前に倒れた。



