学校についたのは起きてから10分後。 実は真子の家から学校まではかなり近い距離なのだ。 だから多少遅れても、余裕なのである。 それでも今日は登校時間ギリギリだった。 いつも彼女がこんな時間には来ないので周りのクラスメートも驚きだった。 「吉川さん 今日はやけに遅いね」 クラスメートの一人が真子に聞く。 「ちょっといろいろありまして・・・」 真子は走ってきたため息切れ状態だった。