『ワ…私ハ…』
急に梓の体が温かくなってきた感じがした。
さっきまではすごく冷たかった。
前にもこんなことがあった。
初めてデビルハントをしたとき、怖くて怖くて逃げ出したかった。
でも梓が真子の手を握ってくれた。
その手はすごく温かかった。
すると自然に自分のココロに勇気が湧いてきた。
その時と一緒かもしれない。
気持ちが伝わったんだ。
すると梓から悪霊が現れた!
悪霊を退治するのは梓の仕事だけど、今は真子一人。
梓の分まで頑張ろう!
真子はそっと悪霊に触れた。
『グワァァァァァァァ!!』
悪霊から悲鳴がした。
退治されたときの悲鳴はいつもより大きい。
そして次第に小さくなってなくなった。



