「梓さん…私あなたの過去を見ました。 とても悲しいあの頃を…。 私も悲しかったです。 でも梓さんの壊れたココロは、少しずつ治せられると思います。 だって私がいる。 ずっとずっと私がいたじゃないですか。 私 梓さんのこと大好きです。 今、私はあなたがいなくてすごく寂しい。 寂しい気持ちは梓さんと一緒です。 だからまた一緒にいましょう。 私の大切な友達だから―――。」 真子は梓を抱きながら、彼女の耳元で言った。 私に出来ることは、悪霊所持者の心を落ち着かせること。 今の思いを伝えるんだ。