「モウアノ時ミタイニ友達ヲ失イタクナイ。
真子ヲ失イタクナイ…」
初めて聞いた梓の気持ち。
『…今、唯一信じれるのは吉川さんだけなんじゃない?
だから今冴橋さんは本当は辛い思いをしていると思う。
吉川さんがそばにいなくて寂しいって』
やはり松本が言っていた通りだった。
ミナをを失った以来の唯一の友達が真子だった。
でもあの時喧嘩をしたとき夢とリンクしていた。
そうか。
梓にとって真子はいなくてはならない存在なんだ。
なら、早く彼女を助けないと。
こんな悪霊に負けちゃ駄目なんだ。
だんだんと力が抜けていくが、精一杯の力を使って、立ち上がる。
そして梓の元へ。
梓が本当の気持ちを伝えてくれた。
なら、私も本当の気持ちを伝えてあげる。



