いつも通り校舎は真っ暗。 何も聞こえない。 1人だからもっと怖い。 でもこんなことではみっともない。 頑張らなくては。 突然窓が開いてないのに、微かに風が吹いたのを感じた。 そしてどこからか足音が聞こえる。 人がいた。 やはり梓だった。 あの時と同じで顔色が悪い。 やっぱり苦しめられているのだろう。 早く彼女を助けてあげたい。 『怖… 怖イ… コレ以上、私を悩マセナイデ…』 梓の表情を見ると本当に悲しそうだった。 泣いていなかったけどすごく悲しそうだった。