目が覚めた。 今度は自分の部屋にいた。 今のは夢だった? 確かに今のは夢だっただろう。 でもさっき何が起こったのかは、今でもはっきりと覚えている。 真子ははっきりと見てしまった。 梓の過去を…。 やはり梓は、過去にとても辛い思いをしていたということをついに知った。 友達を失ったせいで絶望感しか感じなくなって、本当の自分が見えなくなってしまった。 さっきの光景は真子と喧嘩してしまったと似ていた。 じゃあ、その時梓の心は壊れかけていたのかもしれない。 辛い思いが蘇ったかのよう。