捜す? 悪霊のこと? もしかしたら自分たちの距離はまだ近かったんだ。 そう思った。 しかしそれは違った。 とりあえず真子は梓の後を追いかけていくが、梓は何も喋らない。 制服のポケットに手をつっこんで早足で廊下を歩く。 追いかけるだけでも必死になる。 でも学校内には誰もいないので、鳥の鳴き声しか聞こえない。 ずっと沈黙が続く。 だんだん気まずくなる。 この沈黙何だかいやである。 そう思った真子は沈黙を破ってみた。