一方、金子は家にいた。 「宗弥、テストの結果どうだったの?」 「あ…うん」 金子はテスト結果を母親に見せた。 「…2位?またなの?」 「でも1位と点数あまり変わらないじゃないか」 すると母親は眉間にしわを寄せた。 「あなたいつもそうよね。 たった1点の差でも全てが変わっちゃうのよ」 「そんな大袈裟な…」 「あなたは昔から成績優秀だから、立派な一流校に受けさせてあげたのに… あなたは数点足らずに落ちてしまった。 悔しくないの?」 「そりゃあそうだけど…」 「ならば頑張って頂戴」