三倉の姿は透明だった。 やっぱりあの事故の後、命を落としていた。 『蓮くん…。 私やっぱり酷い女だった… ゴメンナサイ……』 美紅は泣きながら三倉に抱き付く。 『いや、僕は君にいろいろと教えてもらった。 ありがとう。 あと真子さん』 「はい?」 『彼女を助けてくれてありがとう』 「あの時の声はあなただったんですね」 『君たちならきっとできると信じていたから』