一刻も早く悪霊を退治しなくては。 しかし重要なことに気づいた。 美紅は幽霊だ。 夜以外は目に見えない。 これでは悪霊もどこにいるのか分からないのだ。 これはなかなか難しいものになってきた。 『私 大切ナ人ヲ傷ツケタ。 私ハヤッパリ幸セニハナレナインダァァァァァァ!』 美紅の声が次第に大きくなり、あまりの苦しさに倒れこむ生徒が出てきてしまった。 これではみんなも危ない。