学校中が騒ぎ始める。 『イヤァァァァァァァ!!』 美紅の叫び声は、耳が痛くなるほど激しかった。 クラス中の生徒はみんな耳を押さえながら苦しみ始めた。 「真子、これは悪霊の仕業だ!」 梓が大声で真子に言う。 「幽霊にも悪霊って憑くんですか!?」 「この辺で悪霊の気配がする」 まさか美紅に悪霊に取り憑かれるなんて…。