どうしよう、 あまりの恐怖に足がすくんで前に進まない。 恐る恐る前を見ると、自動ドアの向こうには たくさんのパトカーと警察官の人たち。 その中に あ・・龍平の姿があった。 こんな時に何でこの人も来るのよ。 もっと役に立ちそうな人いないの? 不安げに見つめるあたしに 龍平はにっこりと笑顔を向ける。 何この大変なときに笑ってられるわけ? 「い、いいいか!!!取引だぁ!!!おお俺をここから逃がせ!!!さもなければこここ、この女はこ、殺すぞぉ!!」