「顔赤いけど大丈夫?」 近付いて手を伸ばしてくる龍平に 「バカー!!」 バシッと殴ってしまった。 しまったと思った時には既に遅くて。 ぽかんと殴られた頬を手で撫でながらあたしを見つめる。 だからそんな泣きそうな顔であたしを見ないでよ。 それにそっちが悪いんだよ! 「あ、あたしの事からかって楽しいの?」 「え?」